
こんにちは
一応、社内SEやってる楽々と申します。
社内SEとはどんな仕事なのでしょうか。それは、あーだこーだ説明するより、現役として日々やっていることを書き綴った方が、リアルな姿が見えるかなと思いまして。
社内SEを目指している方の参考になればと思います。
※社内SEを目指している方は、以下の記事もオススメです。
現役社内SEの一日(20XX年1月27日 AM)
情報システム部にとって、マイクロソフト様はお金を払う相手ですけど、顧客並みにもてなさないといけないと思った一日です。
8:30-11:00 資産管理
社用スマートフォンの紛失があった模様。朝イチでメールを確認すると、キャリア様から「紛失対応しました」的なものが。
嫌な予感を抱きながら、当のご本人へ事情を伺いに行きましたが、今は手元にスマートフォンがあるとのこと。なくなったことに気付くやいなや、警察に聞いてみたら、すでに交番に保管されていたようです。
情報機器の紛失は、社内的にも対外的にも面倒なことになるので、敏感にならねばならんのです。
11:00-11:30 問い合わせ1件目
自分のIDでパソコンにログインできないとの問い合わせが。
Active Directory導入時、ドメイン参加から漏れていたパソコンでした。遠隔操作でドメインに参加させ、ひとまず事なきを得ました。
いわゆる↑コレですね、コレ。
すでに1500台以上のパソコンがWORK GROUPで稼働していて、それを全てドメイン参加させるのは、なかなか厄介な作業ですよ。
漏れも発生しますわ、そりゃ⋯⋯と思わず言い訳。
ちなみに、私がこれまで務めてきた会社では、ドメイン参加作業はマニュアルを見ながら自分でやらされていました。弊社は情報システム部が、面倒見ますけど。
社員のリテラシーが低いというか、IT投資に積極的でない会社の社内SEは、大変なんです。
Windows7をじゃないですか!
で、そもそもこのパソコン、Win7のパソコンだったという話。
棚に長い間眠らせていたのを引っ張り出してきたので、このような事態に陥ったと。
急ぎドメイン参加はさせたけど、早くWin10のパソコンを買ってねと、促しました。
Win10は何かとひどいOSですけど、マイクロソフト様はもう7の面倒は見ませんよと仰っていますので。
11:30-12:00 セミナー予約
セミナー申し込み時に、アンケートを書かせられました。
同僚と参加するのですが、会社の中で意見が違うのはいかがなものかと思い、答えの意識合わせをしました。
ちなみに、cylanceというセキュリティソリューションのセミナーです。バカ高くて弱小企業には手の出ないシロモノですが、どんだけスゴいものなのか、詳らかにしていこうかと。
現役社内SEの一日(20XX年1月27日 PM)
社員からの面倒な問い合わせに追われるのも、社内SEの宿命。マイクロソフト様の面倒な仕様に振り回されるのも、社内SEの宿命。
13:00-14:00 資産管理
明日納品予定のパソコンがありますが、そのキッティング作業準備をします。
Officeボリュームライセンスのプロダクトキーを、マイクロソフト様のボリュームライセンスセンターなるところへ赴き、確認します。
いつも疑問に思うのですが、どんなに少なくライセンスを買っても、上限は「50」と表示されます。
これじゃあ、対象のプロダクトキーはあといくつ使えるか、全然わかりません。
「だったら50コ使ってやろうか!」
とも思いますが、それをやると、マイクロソフト様お得意の「ライセンス違反」が発動することでしょう。法外な違約金を取られる恐れがありますので、やりませんけど。
世界の覇権を握っていると称しても過言ではないマイクロソフト様と、いかに上手に付き合うか。社内SEに求められる重要な技術のひとつであります。
14:00-14:30 問い合わせ2件目
ビジネスチャット関連の問い合わせ。
今、社内で導入している某ビジネスチャットシステム。これを社外の協力業者の方にも使わせたいんですけど、といったご依頼。
ビジネスチャットは大変便利なツールですけど、繋がるところを広げすぎると、セキュリティに穴が出来ちゃいます。
ウチの会社を含め、ビジネスチャットは社内でのコミュニケーションツール止まりにしているところが多いかと存じます。
ウチの会社の場合はこれまで特例で1件、社外の方々に使ってもらってる例があります。しかし、社内資産のデバイスでのみ利用する、社外の人が社内の人を検索してメッセージが送れないようにするなど、キツめの制限をかけてます。
14:30-17:00 稟議書やら発注対応
決裁の済んだ稟議書やら、これから回覧しないといけない稟議書、請求書の確認等々がどどっとやってきました。
ザ・内勤部門の仕事って感じですな。ベンダーいた頃にはまったく縁のない業務。
社内SEになるんだったら、この手の仕事から逃げてはいけません。もっと技術的なことがしたいんじゃーというなら、ベンダーに残るのが無難でしょう。
officeボリュームライセンスの上限数
officeにもOSにも言えるのですが、ボリュームライセンスの上限数を50コ単位で表示する理由はなんなんでしょう。
何か技術的な仕様があるんでしょうけど、全然使う側にとっては優しくありません。マイクロソフト様は規模がデカすぎて、一桁の数字はカウントできないんですかね?
この巨大組織とのせめぎ合い。この仕事を続ける限り、終わることはないんでしょうな。
※※※
社内SEは、技術的に難しいことはなく、努力次第で誰でもできる仕事です。
「これなら自分でもできそう!」
「人の役に立ちたい!」
と思った方は、ぜひ目指してみて下さい。社内SEを目指すあなたを全力で応援します。