気分屋上司はストレスが溜まる

 

こんにちは

一応、社内SEやってる楽々と申します。

社内SEとはどんな仕事なのでしょうか。それは、あーだこーだ説明するより、現役として日々やっていることを書き綴った方が、リアルな姿が見えるかなと思いまして。

社内SEを目指している方の参考になればと思います。

※社内SEを目指している方は、以下の記事もオススメです。

 

スポンサーリンク

現役社内SEの一日(20XX年1月23日 AM)

親会社からの天下り社員を面倒を見るというのは、子会社における社内SEの宿命だと強く感じた一日であります。

8:30-9:00 セキュリティ関連

持出用デバイスを管理するためのMDM証明書の更新をしました。

Apple製のデバイスたちが対象だったんですが、iphoneやらipadはリモート制御をするのに、今回のような証明書の発行だったり、色々と面倒な手続きが必要になります。

アンドロイドはその点、お手軽なんですけどね。

iphoneはセキュリティが強固だとか、神格化されつつありますけど、使いこなすに至るのはなかなか面倒です。

「iOSでないと使えないアプリが、どうしても必要!」

……という場合でない限り、Apple製品は導入しない方がいいかと思います。価格もお高めですしね。

9:00-11:00 問い合わせ1件目

プリンタドライバのインストールをお願いされました。

パソコン1台に、同ネットワークセグメントに接続されたプリンター1台をインストールする。それならわけもない作業ですが、今回の依頼はちょっと面倒。

数台のノートパソコンに、3台ほどドライバーを入れて欲しいと。しかも対象のプリンターは、全て別の拠点(セグメント)にあると。

社内SEはプリンターマスター

社内SEがプリンターにやたら詳しくなるのも、あるあるかと。

実際のところ、下手な業者よりも知識があるのではと。業者様においては、そりゃあ自社の製品だから詳しくて当たり前ですけど、社内SEはマルチベンダーで理解が必要ですからね。

広く浅くというか「広く狭く」知ってないとやってられない感じ。

「プリンターがヘンだから業者を呼んだけど、解決しないからSEさん助けて」

それで現場に駆けつけてみたら「おいおい業者さん、そんなことも知らんのかよ」と思うことは多々あります。

っていうか、ネットからプリンタードライバーを落としてくる手法っていうのも、なかなかアナログですよね。きちんと管理したいということであれば、メーカーを統一して、プリンターサーバを立てたりするんでしょうけど。

おじいちゃん社員のお世話

ちなみに今回の依頼は、役職のある方からご指名を受けたものでした。

IPアドレスの理解がある方なら、難しくないけど面倒ってレベルの作業ですが、リテラシーの無いおじいちゃんには、かなり高いハードル。

この程度の仕事で喜ばれるが美味しいと思うのか、こんなこともやってあげなきゃいけねーのかと思うのか、このあたりは個々の考え方によるんでしょうが。

11:00-12:00 資産管理

持出専用のSIMフリーパソコンの発注や稟議対応。

SIMカードというか、回線の発注においては、某白い犬のキャリア様は、都度都度社判の押された申し込み書の提出を求めてきます。

その会社様は働き方や体制といったところは、かなりフリーダムな印象が強いですけど、客先に対しては旧態依然。

そんなん、メール一本でええやんけ。お互い何のいいこともないですよ。

 

スポンサーリンク

現役社内SEの一日(20XX年1月23日 PM)

アウトプットばかりの仕事は、人間らしさの欠落を意味すると、危惧します。

13:00- 企画・戦略

企画・戦略とか、かっこいい言葉を使ってますけど、時間に余裕が出来たので、もっとざっくり言えば「ヒマ」になったので、ネットサーフィンです。

社内SEはアウトプットばかりでは、いい仕事ができません。良質なインプットがあってこその職業。こういう時間って、とても大事です。

さてさて、言い訳がましくなってきましたが、今日の午後は、弊社における事業の業界の動向とか、同業他社の売上額、経常利益率等々を眺めていました。

社内SEは非IT企業社員です

相変わらず私の業務内容はITに偏ってますけど、所属している会社は非IT企業。

自分の会社がどういった事業で設けているのか、ライバル会社はどれくらいの規模なのか、それくらいは知っておかねばと思いまして。

結論、弊社はなかなか頑張ってる方だと思いました。親会社様の御威光があるとはいえ、天下り揃いの人員にも関わらずこの数字は、なかなか捨てたもんじゃないと感心しました。

同業他社のIT投資意識は?

あわよくば、同業他社のIT投資への積極性が分かれば尚良しと考えていましたが、さすがにホームページの情報だけではそれは窺えませんでした。

ただ、サイトが常時SSL化されていることは簡単に分かります。チェックしてみましたが、業界のトップ10とされる企業様の7割くらいは、httpsになってました。

ウチの会社は大手企業のグループ会社になりますが、同じグループ会社も常時SSL化はしていませんでした。親会社様はSSL化してましたけど、何となくグループとしてIT投資への積極性が感じられない気がしてきました。

子会社の宿命

親会社から使い物にならなくなった老人たちが、毎月のように降りてくる状況を考えると、ウチだけでなく、他のグループ会社も結局のところ受け皿に過ぎないのかなと。

全社員数に対する情報システム部門の割合も、企業平均比べると少なすぎると、個人的に嘆いているのは、いつものこと。IT投資云々、設備投資全体を見ても、その意識は消極的。

「使い物にならないゴミ社員を、定年まで大人しくなだめておけ」

それが子会社の役割というか、宿命なんでしょう。社員のITリテラシーが低くなるのは必然。ある意味「介護」ですね。

まあ、それで仕事が作れるなら、個人的には構わないですけど。技術的にも難しいことは問われず、楽で美味しい仕事になりますし。

 

スポンサーリンク

親会社からの天下りは甘んじて受けよ

親会社からの天下り人事。子会社に生え抜きで入社した人にとっては、許し難き存在です。

天下ってきた人たちは「担当〇〇」のような役職が付いている。きっと他社様でも同じ現象が起きているのではと想像します。

 

しかし、学歴で序列が決まってしまう日本という国。その理不尽な扱いから脱却したいなら、自分で会社を興すしかないです。

 

親会社にとって子会社は「流刑地」みたいにしか思われてません。子会社に入社したということは、天下り社員のお世話も重要な仕事。

そのように認識する方が、賢いかもしれませんね。下手な正義感を発揮すると、会社に居場所がなくなりますから。まったく不思議な国ですね、日本って。

社内SEも会社によって問われる能力が変わる

何にしても、子会社で社員の平均年齢が高いということは、社員のITリテラシーが低いことは間違いないです。そういった会社の社内SEの場合、小回りが利くことや、難しいことを砕いて説明する柔軟性が問われます。

業績が伸び続けている独立系企業とかになると、まったく逆のスキルが問われるものと思われます。社内SEの醍醐味である企画力やベンダー調整能力といったスキルが必要になるかと。

縁の下の力持ちでいたいなら、大企業の子会社で平均年齢が高いところ。企画力を活かしたいなら、業績伸び盛りの平均年齢が低いところ。

社内SEの転職を考えるなら、その点を意識した方が良いですね。

 

※※※

社内SEは、技術的に難しいことはなく、努力次第で誰でもできる仕事です。

「これなら自分でもできそう!」

「人の役に立ちたい!」

と思った方は、ぜひ目指してみて下さい。社内SEを目指すあなたを全力で応援します。

 

スポンサーリンク
おすすめの記事