できる営業マンに担当してもらうには?

 

こんにちは

一応、社内SEやってる楽々と申します。

社内SEとはどんな仕事なのでしょうか。それは、あーだこーだ説明するより、現役として日々やっていることを書き綴った方が、リアルな姿が見えるかなと思いまして。

社内SEを目指している方の参考になればと思います。

※社内SEを目指している方は、以下の記事もオススメです。

 

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現役社内SEの一日(20XX年1月20日 AM)

毎週ブラックマンデーだと思う人は、私だけじゃないでしょう。週明けとは誰しもが憎い存在です。

8:30-12:00 予算及びインフラ関連

アーカイヴストレージ、SSL-VPNの更新費用確認。

証明書認証の費用がかなり高い……。デバイスごとの課金ってのが厄介。パソコンだけならいいけど、スマートフォンでも使う機会が多くあるので、全台想定するならかなりの額になっちゃう。

先日のメールアカウントの漏洩に伴い、クラウドメールを社内VPN環境からのみアクセスできるよう制限する話が出てます。

ごもっともな話なんですけど、それを実現させるとなると、同時アクセス数の上限をめちゃくちゃ上げないといけませんね。社用スマートフォンでメールを閲覧している人はかなり多いので。

同時接続数/社員数はだいたい20%くらいの割合ですけど、50%くらいに引き上げなきゃいけなくなるでしょうか。

まあ、費用に関しては私で決められる話ではないので、やるなら従いますって感じなんですけどね。ただ、運用が面倒くさくなりそう。

「これまで、スマートフォンはメールアイコン押せばメール見られたけど、今度からはVPNを繋いでからやってね」

……あー、確実に問い合わせ増えそう。

つってもセキュリティのことを考えたら、当たり前なんですけど。

攻めと守りのバランスという点を考えると、ウチの会社は攻めてばっかりだったってことですかね。会社規模もかなり大きくなってるし、守りも重視せねばいけないフェーズに差し掛かっているということなんでしょう。

8:45 問い合わせ1件

スマートフォンの解除パスワードを忘れたっていう問い合わせが1件。

アンドロイド端末でスクリーンロック解除用のパスワードを設定する際、起動時にパスワードを入力させるか否かを選択することができます。

社内SEのやりがいとアンドロイドの問い合わせ

ただ、ここで何も知らずに「はい」を選択したばかりに、悪夢が起こります。

起動時に求められるパスワードと、スクリーンロック解除のパスワードが一致していることを知らず、パスワードがわからないと問い合わせてくる輩がけっこういます。

パスワードを遠隔で初期化とかしてあげたいけど、起動パスワード入力前って、電波を発しない状態なので、どうにもならんのですよ。

 

「アンタが自分で設定したパスワードでしょ? こっちはそんなん知りません!」

 

そんな感じで一蹴するしかないのですが、

 

「システム側の落ち度だろ」

 

とか食い下がってくるヤツもいるから、質が悪い。ちなみに、本件は端末初期化するに至ったそうで。

 

業務に支障がでる……云々を語ってましたけど、支障出るようなものなら、日頃からバックアップくらい取っとけと。

あと、いつも入力しているパスワードなんて忘れんなよと。

 

⋯⋯絶望的ですよね?

日本人のITリテラシー。

11:45 問い合わせ2件目

スマートフォンの料金の明細について、別部署から聞かれたので、業者に問い合わせ。

MDM(Mobile Device Management)は、どれだけ費用かかっているのかと。

ちなみにMDMとは、スマホやタブレットなどのモバイル端末を集中管理するシステムのことです。紛失した端末を遠隔でロックしたり、位置情報を特定したり出来ます。

で、ウチはそのMDMにいくらかかっているのかと言えば、タダでした。

けっこうな台数を入れさせてもらったので、それを考慮した上、無料で使わせてもらってるとのこと。

 

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現役社内SEの一日(20XX年1月20日 PM)

ITリテラシーが低いのは、たぶん日本人だけじゃないと思うのですが、さっきみたいなことがあると、やっぱりこの国の未来を不安に思います。

13:00-17:00 業務分掌整理

ウチの情報システム部の業務分担を、改めて見直すことにしてみました。ヘルプ業務を効率化しようという動きがあり、役割分担も曖昧な業務がありまして。

システムの分類として「基幹系システム」と「情報系システム」という考え方があります。

 

基幹系とは、業務内容と直接に関わる販売や在庫管理、財務などを扱うもの、

つまり⋯⋯

止まったらマジでヤバいシステム

とされています。

 

一方、情報系とは、コミュニケーションや事務処理の効率化や意思決定の支援するもの、

つまり⋯⋯

止まっても何とかなるシステム

とされています。

 

ちなみに、

その分け方もいい加減古いんじゃない?」

みたいな考え方もあるようですが。

 

そういう意味だと、メールって「情報系」でいいのかと思うことがあります。

メールベースで発注するパターンは、ビジネスでは往々にしてありますし、基幹に近いシステムなのではと。

メールがダメなら郵送で……なんて時代じゃないでしょう。

13:30 問い合わせ3件目

ファイルサーバ権限の付け替え依頼。ユーザーから電話で依頼されましたが、ワークフローシステムで申請可能になってました。

電話の方が早いという人もいるんでしょうけど、電話って他人の時間を占有してしまうツールなんですよね。本当の緊急時でなければ、使うのを避けるべきであって。

優先されるべき仕事も、電話によって潰されてしまう。

そんな機会の損失を防ぐためにも、ワークフローシステムやチャットベースの仕事の進め方が、スタンダードになるべきと考えます。

14:00 問い合わせ4~5件目

モバイルWifiルータ経由のネットワーク通信が出来ないと、立て続けに2件。

1件目は電話してる最中にユーザ側で解決。

ハイ、機会損失

こういうことですよ、電話の恐ろしさって。

2件目はパソコンとWifiルータを繋ぐUSBケーブルか、ルータ側のUSBの口がおかしくなっていた模様。

有線ではなく、Wi-FiとPCを無線でつなぐ(SSIDとセキュリティキーの認証)ようにしたら解決。

Wi-Fiルータ関連の問い合わせは状況が目に見えず、想像力が必要になるので、けっこう難度が高いのですわ。

 

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電話は緊急性の高い時のみ使用するべき

人間は言葉でコミュニケーションを取る生き物です。そして言葉とは、声などの音に限らず、文字でも相手に意思を伝えることが出来ます。

音声による発信は確かに早いですが、相手の時間を占有してしまうので、緊急性の高いコミュニケーションです。

文字による発信は時間を要しますが、相手の都合を考慮できるし、証拠が残るので、ビジネスとして一般的なコミュニケーションに適しています。

文字中心のコミュニケーションがあらゆる場面に浸透することに賛否はあるでしょうけど、少なくともビジネスの場では、スタンダードになるべきかなと、今日強く感じました。

 

※※※

社内SEは、技術的に難しいことはなく、努力次第で誰でもできる仕事です。

「これなら自分でもできそう!」

「人の役に立ちたい!」

と思った方は、ぜひ目指してみて下さい。社内SEを目指すあなたを全力で応援します。

 

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