
さいん ばいの~(Сайн байна уу)
エセ遊牧民を目指してる楽々です。
モンゴルの壮大な高原でリアルノマドワークするのは、さすがに勇気が要りますけど、都内のカフェを行ったり来たりするエセノマドワークなら、私でも出来そうかなと妄想する今日この頃。
そんな夢物語を叶えるにも、SIMフリーPCなるツールは必須アイテムなわけですな。
SIMフリーPCで出来ること
SIMフリーPC、またはLTEモデルPCと呼ばれるパソコンは、携帯電話などに使われている通信カード、いわゆるSIMカードを挿入できちゃうのです。
そうすることで、WiFiルータやらスマホのデザリング無しでインターネットに繋げられるので、大変スマートに仕事ができちゃいます。
私も色々な意味でお世話になってる(?)マイクロソフト様のSurfaceのLTEモデルをプライベートで利用していますが、やはり場所を選ばず作業ができるのは良いですね。毎日拙いブログを書くのに大変重宝しております。
いつでもどこでも社内にアクセス?
当然仕事で使う分にもSIMフリーPCはありがたいツール。特に外出中心の営業さんにとっては有用かと。
近ごろは「閉域SIMアクセス」なるサービスも増えてます。これは何かと言えば、SIMによる通信であるにも関わらず、社内のネットワークに繋ぐことができちゃうサービスです。
SonetやらIIJといった主要キャリアでないSierでも、これを展開してします。SIMロック解除が義務化されたことが大きいのでしょうけど、格安SIMが増えてきているように、今後ますます閉域SIMサービスを展開するベンダーが増えてくるのではと思ってます。
SIMフリーPCを導入するには
何かと便利そうなSIMフリーPCですが、私の会社でも導入させていただいております。
おじいちゃん社員が多く、ITリテラシーは決して高くはない会社なのに、先端を行くこの種のデバイスを導入。そのギャップに若干の違和感を拭えませんが、営業さんを中心に便利だとのお声を頂戴しております。
SIMフリー端末の選定
まずはメインとなるSIMフリーモデルのPCは、何を選んだらよいのかと。ぶっちゃけどれも大差はない感じですけど、基本的にお高いことには変わりないです。
CPU Corei5、メモリ8GBと、Win10で事務作業に支障のないスペックであれば、デスクトップやノートPCならオフィス込みで12万円前後が相場ですが、SIMフリーモデルだと20万円前後になってしまう印象があります。
受注生産で某国内メーカーのモデルも16万前後で導入していますが、耐久性やら動作の重さに難がありますね。
とにもかくにも安くはない代物なので、導入する上で費用対効果を考慮した稟議は避けられないでしょうな。
SIMフリー用キャリアの選定
端末の選定はもちろんですが、通信させる為のキャリアも選択しなければなりません。端末の発注だけでなくSIMもあわせて契約しなければならないので、運用手間はやはり増えます。
単純にLTE回線が使うだけの運用であれば、それほど手間はないですが、閉域サービスを付けるとなるとそれはグンと増します。閉域網につなぐためのAPNを各SIM毎に設定しなければならなかったりと、なかなか面倒なことになってます。
ただ、閉域サービスを申し込むと、SIMそのものの料金がとっても安くなるんですよね。私の会社は主要キャリアのサービスを契約していますが、SIMの通信量自体は1000円を切っています。その分、閉域サービスの月額で結構取られているので、それを加味した料金設定なんでしょうけどね。
とにもかくにも、便利で重宝するSIMフリーPCですけど、これを運用するのはけっこうな手間と知識が要ります。
SIMフリーPCを導入している企業
私は社内でSIMフリーPC運用を一手に任されていて、個人でも使っているので身近な存在ですけど、まだまだSIMフリーPCそのものはマイナーな存在なのかなという気がしています。
提案しに来てくれるITの営業さんや、カフェで作業しているノマドワーカーと思われる方々などを見てみても、WiFiルータやデザリングを使って通信している印象があります。
まだまだお高いってことなんですかね?
それとも、単純に知らないだけ?
それでも、通信技術の刷新は止まることを知らないので、据え置き型のパソコンは淘汰されていく時代になるのは間違いないと思ってます。これからはパソコンは持ち歩く時代に、さらに言えば誰でもお家やらカフェで仕事をする時代になるのではと。
働き方改革やらなんやらとお国は言っていますが、こうしたデバイスレベルでの話も進めていって欲しいものと、いち社内SEは思っております。