
こんにちは。
死ぬまで営業はしたくないと思う楽々です。
つっても結局出世できるのは、実際に金をとってくる営業なんですよね。おしゃべり上手な営業さんをうらやましく思う、元3次請けSierエンジニアかつコミュ障の私。
それでも「闇営業」はやっちゃいけないと思うわけで。
報道の自由と吉本闇営業問題
記念すべき新元号「令和」を迎え早3か月弱。7月も終盤に差し掛かったところでようやく梅雨が明けようとしている今日この頃、世間は吉本興業所属芸人による闇営業問題に揺れています。
雨上がり決死隊の宮迫博之さん、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんら吉本興業所属の芸人たちは、下記犯罪を犯したグループ主催パーティーに参加し、ギャラを受け取ったことがフライデーの記事により明らかになりました。
https://www.sankei.com/affairs/news/160224/afr1602240016-n1.html
暴力団排除条例が日本各所で施行されて久しい昨今、世の中は反社会的勢力との繋がりに対して厳しい視線が向けられています。それは往年、暴力団との繋がりが深いとされる芸能界においても例外ではありません。
当初はギャラを受け取った芸人達がウソの証言をしたことで、とりわけ宮迫さんが世間の批判を一手に浴びていましたが、彼がロンブー亮さんと謝罪会見を開くと様相は一変。批判の対象は吉本興業のブラック体質に向けられる傾向にあります。
「宮迫が可哀想。吉本のパワハラを何とかしろ」
「いや、宮迫は芝居を打って問題をすり替えようとしている」
世間の声はそんな声で二分されているように見受けられますが、ぶっちゃけそんなことはどーでもいいと思うわけですよ。
問題の本質は「報道の在り方」にあると、めずらしく真面目なことを申し上げたい次第であります。
報道の自由で苦しむ芸人
「フライデーは攻めるところを間違えているのでは?」
https://friday.kodansha.co.jp/article/51918
上記記事の内容は、宮迫さんを極悪人のように仕立て上げていらっしゃいますけど、事の発端はカラテカ入江氏であり、詐欺グループとの繋がりの元凶は吉本興業である可能性もあります。
https://matome.naver.jp/odai/2156368969882696101
本当に叩くべきは詐欺グループであり、さらにはそれと裏で繋がっていた吉本興業や暴力団。若しくは犯罪の隙を与える社会の仕組みであることに異論はないかと。
吉本やら暴力団など大きな組織を敵に回すような報道をすると、フライデーもとい講談社としては商売がやりづらくなる事情があるのも、百歩譲って理解できなくはないですが。
フライデーの職務怠慢?
それでも、逃げてはいけないと思うんですよ。
日々、楽することだけを考えて生きる私ですが、究極するところ「楽」を手に入れるには「苦労」をしなければならないと、逆説的な結論を得ている身分でありまして。
そんな個人的な生き方はさておき、宮迫さんにはグレーやらオフホワイトのイメージが定着し、叩けば世間が面白がる存在であるという理解は、それなりの同意が得られるものと思っています。
当然、宮迫さん自身責められる要素は多々あるのは言うまでもありません。しかし、フライデーはそんな叩きやすくてネタになりやすい彼を攻撃し、世間の注目を「反社から金銭を受け取った闇芸人」という点にクローズアップさせてしまったことは大変残念。
しかも内容は5年前の事案であり、なぜ今になってそれを記事にしたのかという点においても大いに疑問。ネタが尽きていて「とりあえず宮迫叩いておくか」的な安直な考えの下に書かれた記事のような気がして仕方がありません。
報道の自由とはなにか
「報道の自由」が認められているのは、悪行の抑制にあり。
独裁企業やら悪徳政治家が裏で行っている悪行を暴き、世の中の公平性を保つこと。それが報道の自由という大砲の所持が認められているマスメディアの役目であると思っています。
繰り返しになりますが、グレーなイメージが先行する宮迫さんを面白おかしく攻め立て、大衆の満足度を高める記事を書きたいというフライデーもとい講談社の意図は、儲けが全ての資本主義社会において理解できなくはないです。
しかし、報道の自由を会社の利益の為だけに利用するのは実に残念というか、ジャーナリズム精神を失っていると評価せざるを得ません。
この件で最も問題なのは、むしろ事を騒ぎ立てたフライデーであります。社会の闇を明るみにするべき本来の役目を忘れ、利益を得ることに奔走。何もその傾向はフライデーだけでなく、マスメディア全体に見られ、彼らの腐敗が進んでいるように思えてなりません。