
おはようございます。
置きに行ったストレートを打たれまくっているような日々を送る楽々です。
どんな日々やねんというツッコミはさておき、何事にも「置く」という行為は望ましくないものです。打てる手がなくなり、どうしようもなくなった時にやらざるを得ない行為を指すという見解に異論は少ないことでしょう。
あなたも普段お使いのパソコンのデスクトップも、そんな「置かれた」ものが散乱してませんか?
デスクトップのファイルが開かなくなる?
社内SEのヘルプデスク業務をしていてよくある問い合わせが「デスクトップに置いてあったファイルが開かなくなった」的なもの。
ベンダーにいた頃はローカル保存なんて行為はご法度であり、デスクトップ等々にファイルを保存できないようにグループポリシーかけられてたり、自動的にカプセル化されて社外環境では開けなくなるなど、情報漏洩対策としての規制は多々ありました。
そんな環境で仕事をしていた身としては「ぶっちゃけ知らんがな」と突き放したいところですが、郷に入っては郷に従えということでしょうか、ローカル保存が野放しされているようなリテラシーの低い会社であれば、そんな危ないところに保存されているファイルでも丁重に扱わねばならんのです。
ファイル暗号化ソフトは罪か?
企業のパソコンであれば、盗難対策としてファイル暗号化ソフトは当然のように入っていることでしょう。ただ、セキュリティ対策と利便性は表裏一体。しばしばファイル暗号化ソフトはパソコンに良からぬトラブルを引き起こします。
私の職場では「秘文」という暗号化ソフトを導入していましたが、これがまあなかなかの暴れっぷりを示していまして。
Windows10のバージョンとソフトウェアとの相性は常に留意せねばならんことですが、もちろん秘文も例外ではありません。
「ファイルが破壊される場合がある」と何とも恐ろしい記述⋯⋯。
https://www.hitachi-solutions.co.jp/hibun/sp/support/importance/20171206.html
例えば、エクセルファイルがこんなエラーを出して開かなくなったり。
とはいえ、ファイル暗号化ソフトは情報漏洩を防ぐ手段であることに変わりはなく、これを導入した以上、ローカル保存されたファイルに何らかの悪影響を及ぼすことは想定した上、運用せねばならんと思うわけです。
つまり「ローカル保存するな」という教育を徹底せねばイカンぞと。ローカル保存は情報漏洩の温床だぞと。
そういった意味では、導入する側の運用が大きな問題であり、秘文をはじめとする暗号化ソフトのベンダー側は、目的をキチンと果たしているわけで。
というわけで、デスクトップ上のファイルでメインに仕事をしているあなた。そのファイル、どうなっても知りませんよ。社内のヘルプデスクに文句を言っても復旧できないものは出来ませんからね。
デスクトップにファイルがないからって⋯⋯
今日あった問い合わせの対応だったんですが、上述の秘文が悪さ(というには実に忍びない⋯⋯)をして、エクセルが開かなくなったと。
「だから(ファイル)サーバに保存してって言ったじゃない」
と注意はしていたのですが
「いやいや、サーバに保存してたんだよ!」
またまた、何を言い出すのやら。
破損されたエクセルファイルが置かれたフォルダのパスを見てみると
C:\Users\XXXXXXX\Documents\kowareta⋯⋯
がっつりマイドキュメントですやん。。
これ、サーバに保存されてないですよと指摘するも、いやいや、ここはサーバだろと仰ります。
⋯⋯
⋯⋯⋯⋯
どうやらこのおじいちゃんは、ナビゲーションウインドウにあるアイコンは「サーバ」だと認識していたみたいで。
まあ、そのおじいちゃんはとても優しい方で、困ったときは私を懇意にしてくれるので、かわいいもんだなで済みましたけど、タチの悪い迷惑社員だったら、ストライキしてたかもしれんですね。
「デスクトップ=自分の保存場所」という認識が根付いている一般ユーザー様が多く、そもそもパスって何ぞやとクエスチョンマークをふらふらさせる人も少なくなく。
⋯⋯とにもかくにも、社内SEが相手にする一般ユーザー様のリテラシーはこんなもんなので、こんなん俺でもできるわー、ちょろいわーと思った人は、ぜひとも門を叩いてみてはいかが?
デスクトップのファイルは一時利用で
デスクトップって言葉通り「机の上」って意味なんすよ。
「デスクトップが散らかっている=机の上が散らかっている」という数式が成り立つわけで。机の上が汚い人が仕事できないっていうイメージを持つのは私だけじゃないと思われます。
デスクトップはその人の内面を移す鏡でもあります。私ほどの人間になれば、その人のデスクトップのアイコンの散らばりようをみただけで、だいたいの能力がわかってしまいます⋯⋯というのはウソですが。
それでも、仕事上いろいろな人のデスクトップを見て回ってきましたけど、やっぱり仕事できる人のデスクトップって整頓されてますよね。出来る人のデスクトップは、置かれているアイコンにひとつひとつ意図が手に取るように感じられます。
ファイルサーバやらクラウド上のシステムへのショートカットだったり、今日やるべきことをまとめたtxtファイルだったり、簡素なものが中心。仕事でメインに使っているワードやらエクセルファイルは一切置かれていません。出来る人はデスクトップというか、ローカル保存されたファイルは一時利用的な存在だということをよく理解していることがわかります。
これを聞いて胸が痛むあなたは、自身のデスクトップの在り方について、見直してみてはどうでしょう。周りから見られる目が変わるかもしれませんよ。