
こんにちは
生まれながらの詐欺師という謎の肩書を豪語する楽々です。
そんな人を騙し続けて生きてきたワタクシはともかく「担当部長って何?」と、謎の肩書に疑問を抱く方が多いものと存ずる次第です。
今回は担当部長なるポジションの意味について、せまってみようかと。
担当部長と部長の違いとは
担当部長は部長とは違い、部下がいない管理職とされることが多いです。部長に比べて権限もごくわずかで、名ばかり管理職と呼ばれることもしばしば。
とある取引先の企業は担当部長が10人いて、誰がどう偉いのかさっぱりわからない。そんな面倒な場面に遭遇することも珍しくないのでは?
担当部長やら専任部長なる謎のポジション。なぜこのような困惑の種にしかならないものが存在するのでしょうか。
担当部長はなぜ存在するのか
担当部長に代表される、大変まぎらわしい「名ばかり部長」が存在する理由として、以下の3点があると考察します。
①従業員のモチベーションを保つため
年功序列という時代錯誤の人事制度。日本企業においては今も尚、これを続けている会社が多いとされます。
ポストには限りがあり、単純に年を重ねても部長や課長につけない人が出てくるのが常。そこで役に立つのが担当〇〇といったポジション。
年齢を重ねたベテラン社員にモチベーション高く働いてもらわないと、会社としては困ります。そこで「役職なしでは格好がつかない」という気持ちを汲み、何らかの役職を用意せねばと奔走するわけです。
②対外的な信用を得るため
「担当者が地位の高い人のほうが経験もあり、仕事をスムーズに運んでくれる」
あなたが客の立場になったら、当然そう思うのではないでしょうか。そうした心理をつき、社内的には役なしでも、対外向けに役職名を与えることが往々にしてあります。
ただし私の経験則になりますが、名刺には課長と書いていても、使えない担当者だったりすることは多々ありました。
ふたを開けてみれば、同部署なのに課長がやたらと多い。そんな会社は要注意です。
③残業代を抑制するため
労働基準法41条2号によれば、管理監督者には基本的に残業代を支払う必要はないとのこと。
いわゆる生活残業など、しなくてもいい残業する社員の存在のために、経費を削られることを防ぐためという例も、それなりにあるかと思います。
役職が上がって給料も上がるようであれば、効率よく仕事をしようとする気概が生まれるでしょうし。
担当部長多すぎの日本
社内SEの代表的な業務として、Active Directoryに登録されている社員のパラメータを書き換える等の作業があります。その為、社内の役職を俯瞰的に見る機会が多くなります。
役職に敏感になるのは「社内SEあるある」かと思っていますが、担当部長のような謎の役職が多いと感じることも、同じことが言えるのではと。
とにもかくにも、海外では日本ほど役職は気にしないようです。
日本では名刺交換のマナーにもやかましいものですが、アメリカでは実を重視します。そのため初対面で名刺を交換するといってもラフなもので、名刺の肩書や役職名にはあまり興味がなく、それよりも対面している相手の顔や第一印象を大切にします。
いっぽう海外では日本ほど肩書きを気にする人は少ないです。特に欧米では肩書きは役員であるかないかが関心に上がるくらい。日本ほど細かく分かれていない場合が多いです。誰が誰の上司なのかも非常に曖昧な場合が多いです。
一人当たりのGDP低く、生産性に劣ると言われる日本。労働人口が減り続けていることが主な原因とされています。
しかし、やたらと肩書を気にするなど、意味を持たないことにこだわりがある点も、少なからず影響がある気がしてなりません。